「MauticをAWS上で使ってみよう!」の第2回目となります。
前回では、Mautic自体のご紹介と、実際にMauticをAWS上に構築するまでを行いました。
直接IPアドレスをブラウザに入力してMauticを表示しましたが、
これでは管理コンソールはもちろん、お客様が見るランディングページですらIPアドレス表示になってしまいます。

・・・なんとも怪しいさ抜群のサイトですよねw
通常は「お名前.com」等で独自ドメインを取得し、
MauticがインストールされているEC2インスタンスに、それを割り当ててMauticを独自ドメインで表示できるようにします。
※お名前.comで取得した独自ドメインをEC2インスタンスに割り当てる方法について知りたい方は、次の記事をご一読ください。
お名前.comで取得した独自ドメインをEC2に割り当てる方法
さらに独自ドメインを適用したら、SSL化してHTTPS通信ができるようにしなくてはなりません。
今回は、”Mautic Certified by Bitnami“というAMIによって作成したEC2インスタンスに対して、
Let’s Encriptを使用してMauticをSSL化する方法をご紹介したいと思います。。
このSSL化は無料でできますので、ぜひお試しください。
Mauticは必ずSSL化して運用する理由
通常のサイトであれば、SSL化は最悪しなくてもいいかもしれません。
・・・いや、した方がいいですね・・はい・・(汗)
通常のサイトもSSL化した方がいいですが、MauticのSSL化というのはそういうレベルの話ではありません。
絶対にSSL化する必要あるんです!
では、なぜMauticはそこまでSSL化する必要があるのか?
それはMauticは通常のWEBサイトとは異なり、主に個人情報を扱うという性質があるからです。
例えば、Mauticにはフォーム機能というものがありますが、そこにはお客様の個人情報を入力する必要があります。
そのようなフォームは万が一にも情報が漏れないように暗号化する必要があります。
情報が漏れてしまったら、それこそ信用問題になりますから。
その他、Mauticは自社のWEBサイトに追跡用のスクリプトを設置して、
どのようなページからコンバージョンに至っているのかという「Google Analytics」のような機能がありますが、これだってSSL化していないと以下のように警告が表示され、わざわざ利用していただいているユーザーに「あなたを追跡してもいいですか?」というような許可をもらわなくてはならなくなります。
それを許可するなんてユーザーはあまりいませんよね?w
というわけで、Mauticは一般的なWEBサイト以上にSSL化が求められるというわけなんです。
Let’s Encriptを使ってMautic Certified by Bitnami をSSL化する方法
さて、それではMauticをSSL化する方法をご紹介したいと思います。
SSL化は毎度おなじみ「Let’s Encript」という無料でSSL化をするサービスがありますので、
それを利用します。
以下の方法は、前回の記事でご紹介させていただきました「Mautic Certified by Bitnami」というAMIから作成したEC2インスタンス用の方法となります。
その他のAMIや、独自でMauticを構築した場合はやり方が異なりますのでご注意ください。
(1)EC2インスタンスにSSHログインします。
※初期ユーザー名は「ubuntu」となります。
(2)次のコマンドをたたきます。
1 |
sudo /opt/bitnami/letsencrypt/scripts/generate-certificate.sh -m YOURMAIL -d YOURDOMAIN -d www.YOURDOMAIN |
コマンドの”YOURMAIL”は、SSLサーバ証明書の更新の際に通知されるメールアドレスとなります。
ご自身がお持ちのメールアドレスに替えましょう。
“YOURDOMAIN”は、取得した独自ドメインに置き換えます。
コマンドを実行すると、”y/n”というような「続けてよいですか?」という文言が英語で表示されますので、
ご確認の上、”y”を入力して先へ進みます。
すると、最終的に以下のようなテキストが表示されますので、表示されたらSSL化成功となります。
Congratulations, the generation and configuration of your SSL certificate finished properly.
では、「http://独自ドメイン」から「https://独自ドメイン」にしてブラウザでMauticを開いてください。
問題なく開けるようになっているはずです。
もちろん、SSL化設定後、あらためてスクリプトを貼り付けると以下のような表示はなくなります。
いかがでしたでしょうか?
今回はMauticに超重要なSSL化についてのお話でした。
以上、hidesanでした!
Mauticについて知りたい方は、次の記事もどうぞ!
Mautic関連リンク
MauticをAWS上で使ってみよう!①(インストール編)
MauticをAWS上で使ってみよう!②(SSL化編)
MauticをAWS上で使ってみよう!③(SES独自ドメインメール設定編)
MauticをAWS上で使ってみよう!④(フォーム作成編)