Amazon SESとは何者なのか?
「EC2やRDSは普段使っていけど、SESは使ったことが無い。」
「どういったところで使われるものなのか?」
本記事を読めばAmazon SESがどういったものかがわかるようになります。
★本記事では以下の目次で進めさせていただきます!!( ^ω^ )
Amazon SESとは何者なのか?
Amazon SESに対して、いまいちピンと来ない方多いと思います。
私もそうでした。はい・・(汗)
Amazon SESとは、AWSが管理するフルマネージド型のメールサーバーです。
もちろん独自ドメインの利用も可能です。
例えば、フォームからのサンキューメールやサービスの登録確認メールといったシンプルな利用用途から、
メールマーケティングの基軸として、開封率のカウントやメールに記載されているリンクのクリック率のカウントといったコアな用途まで利用方法はさまざまです。
そして、ここが他のメールサービスとは異なる大きな強みとなりますが、
SESは他のAWSサービスとの連携ができます。
例えばLambdaとSESの連携です。
SESから配信したメールに対して宛先不明で戻ってきた場合、
Lambdaでそれを自動的にキャッチさせ、データベースのデータを書き換えるなんてことも可能です。
このように単にメールの送受信が行えるというだけでなく、さらにその後のアクションまでも柔軟にカスタマイズできる。
SESはそんなサービスです。
メールを利用するサービスを展開する場合、SESは欠かすことができないAWSサービスの一つです。
Amazon SNSとAmazon SESの違い
「Amazon SNSとAmazon SESの違いがよくわらん 」という方は多いと思います。
AWSのサイトには以下のように記載されております。
→ こちらから引用
Amazon SES は、E メールで通信を送信する必要があるアプリケーション向けのサービスです。Amazon SES は、E メールのカスタムヘッダーフィールドやさまざまな MIME タイプをサポートしています。
これとは対照的に、Amazon Simple Notification Service(Amazon SNS)はメッセージ指向のアプリケーションで、HTTP や Amazon SQS、またはEメールなどの選択したトランスポートプロトコルを介して、複数の加入者が時間制約が厳しいメッセージの「プッシュ」通知をリクエスト/受信するものです。Amazon SNS の通知の本文は、UTF-8 文字列の 8,192 文字に制限されており、マルチメディアのコンテンツをサポートするためのものではありません。
ちょっと難しいですね・・(^^;)
確かにどちらもEメールを送信することができます。
ですが違いとして、
SESは例えばHTMLメールとして装飾したEメールを送信できたり、メールに添付ファイルを付けたりできますので、
Eメール自体を基軸にしたサービスであると言えるのに対し、SNSは通知することを基軸にしたサービスと言えます。
HTMLメールなどメールをオシャレに装飾することはできませんし、メール受信という機能もありません。
しかし、例えばSQSへメッセージを通知したり、通知イベントを使って指定のLambdaを発火することが可能です。
SESは”Eメール”、SNSは”通知する”と覚えておきましょう!
SESの料金体系
SESは月初から末日までの1ヶ月間のうちのメール送受信数、送信データ量のによって変わります。
初期費用や最低料金はありません。
そしてEC2のアプリ上からSESを使ってメールを送信する場合、月間62,000通までは無料利用枠となっておりますので料金は発生しません。
例えばEC2からお問い合わせフォームのサンキューメールとしてメールを送信する場合、月間62,000通までが無料です。
現時点(2019.3.13時点)、この無料利用枠は常時適用の対象となっておりますので、
AWS新規アカウント登録後の12ヶ月間だけという制約もありません。
※あくまでも現時点の情報ですのでご利用される際は、必ずこちらでご確認くださいね。
上手く利用できれば、無料でメール送信サービスを使うことが可能というわけです!
SESの料金体系は以下のようになっております。
■メール送信に関する料金について
- EC2からメールを送信する場合は、62,000件までは無料枠のため無料。それ以降は1,000件毎に0.10ドル
- EC2以外で、他のメールクライアント等で送信する場合は、無料枠はなく1,000件毎に0.10ドルです。
- 添付ファイルがある場合、添付ファイルサイズ1GBあたり0.12ドルが追加でかかります
■メール受信に関する料金について
- 0〜1000件までは無料。1000件以降は1000件毎に0.10ドル
- 受信メールに対して何かアクションを行うという「受信メールチャンク(※1)」は、1,000件毎に0.09ドル
※SESの料金の詳細はこちらをご確認ください。
※1)チャンクは、受信メール(ヘッダー、添付ファイル含む)サイズ256KB=1チャンクという計算方法となります。例えば受信メールサイズが768KBの場合、3チャンクとカウントされます。詳しくはこちらをご確認ください。
いかがでしたでしょうか?
SESとSNSの違いについて、なんとなくイメージがついたかと思います。
SESの具体的な使い方については、次の記事でお話ししております。
ご興味がありましたら、ぜひお読みください。
以上、hidesanでした!